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インビザラインってどんな治療?メリットデメリットや注意点

歯列矯正治療というと従来からのワイヤー・ブラケット矯正をイメージする方が多いと思いますが、最近ではマウスピース矯正が注目を集めています。なかでも「インビザライン」は特に注目されているメーカーです。

 

この記事では、インビザラインについて特徴やメリット、デメリットを詳しく解説していきます。

 

■インビザラインってどんな治療?

 

インビザラインはマウスピース矯正の一種でアメリカのアライン・テクノロジー社で開発され1999年から販売が開始されたメーカーです。販売されて以来、世界100ヶ国以上で使用され、現在すでに1,400万人以上の治療実績を誇ります。インビザラインは透明のマウスピース型で、コンピューター技術を駆使して治療を行います。マイナーチェンジを積み重ねることで日々進化しており、対応症例の幅が広がっています。

 

・治療方法や流れ

インビザラインでは、高精度歯型3Dスキャン「iTero(アイテロ)」と呼ばれる機器を用いて歯型の採取や治療計画の立案、シミュレーションを行います。これまでの歯型採取とは異なり、スキャンするだけで精密な歯型を採取することができます。iTeroでスキャンした画像はその場で3D画像で画面に映し出されるので歯科医師だけでなく、患者様も治療のゴールをイメージしやすくなります。治療前と治療後のギャップもなくなり、精度の高い治療が可能です。

 

マウスピースは段階に合わせていくつか作成するため、マウスピースが届いたら1〜2週間ごとに新しいものへと交換して治療を進めていきます。一日20〜22時間以上マウスピースを装着することで歯をゆっくりと正しい位置へ動かして歯並びを整えます。装着するマウスピースは一段階ゴールへ近づいた歯列になっているので現状の歯並びとの間にギャップが生まれ、そのギャップにより歯に力が加わる仕組みになっています。ワイヤー・ブラケット矯正は歯に固定されているのに対し、インビザラインは自分で自由に着脱できる仕様になっています。

 

・治療期間

インビザラインによる歯列矯正治療の平均的な治療期間は半年〜2年ほどと言われています。しかし治療期間がどのくらいかかるのかは患者様の状態によってさまざまです。治療期間が伸びないようにするためには、治療中断にならないように歯科疾患の予防を徹底し、装着時間を厳守することが重要なポイントになります。

 

・治療費用の相場

歯列矯正治療は基本的に健康保険が使えないためすべて自己負担の自費診療になります。治療費用の相場はワイヤー・ブラケット矯正と同じように、部分矯正なのか全体矯正なのかによって変わります。

 

部分矯正の費用相場:約30万~40万円

全体矯正の費用相場:約70万~100万円

 

自費診療は歯科医院によって料金設定を自由に行えるので、費用相場は歯科医院によっても異なります。金銭面の負担を減らしたいからといって、あまりにも安い歯科医院を選ぶと治療の質が落ちてしまったり、保証がなくサポートが手薄だったりするリスクがあるので金銭面だけで選ぶのは避けましょう。

 

■インビザラインのメリット・デメリット

 

【メリット】

 

①取り外しができる

インビザライン然り、マウスピース矯正の最大の特徴は取り外しができるという点です。自由に着脱ができ、歯科医院への通院回数も1〜2ヶ月に1回ほどで済みます。また、取り外してお手入れできるのでマウスピース本体もお口の中も清潔に保つことができて衛生的です。矯正装置に食べ物が絡まるリスクもないので食事制限もなく、装着時間さえ守っていれば治療前とほとんど変わらない生活ができます。

 

②矯正装置が目立たない

インビザラインはほとんど透明な見た目をしているので、装着していても周囲に気づかれにくいのが特徴です。ワイヤー・ブラケットで「矯正装置が目立つのが嫌」という問題も解決してくれます。人と接する機会が多い方にもおすすめです。

 

③締め付けられるような痛みがない

ワイヤー・ブラケット矯正は歯に固定して強い力を加えるため、締め付けられるような痛みを伴います。これにより歯列矯正治療=痛いというイメージが強くなっていましたが、インビザラインは少しずつ歯を動かしていくので痛みや違和感がほとんどありません。痛みによるストレスも軽減できます。

 

④金属アレルギーのリスクがない

金属製の道具や材料を使用しないので金属アレルギーを持っている方や金属アレルギーのリスクが怖い方も安心して治療を受けていただけます。身体にも安全な治療方法です。

 

【デメリット】

 

①徹底した自己管理が必要

自由に着脱ができる分、装着時間の管理やマウスピースの扱い方など、自己管理能力が必要不可欠になります。装着時間をしっかり守らないと当初の治療計画通りに進まないリスクがあるほか、マウスピースを紛失したり破損してしまうと再作成が必要になるので、お手入れを含め取り扱い方には十分注意しましょう。

 

②治療制限を受けることがある

ワイヤー・ブラケット矯正は、抜歯を伴う治療や大きな歯の移動が必要な症例にも幅広く適応できますが、インビザラインは治療制限を受ける可能性があります。とはいえ、インビザラインは日々進化を遂げているので適応症例の幅も広がっています。

 

③取り扱っている歯科医院がまだ少ない

普及してきているとはいえ、ワイヤー・ブラケット矯正と比較すると新しい治療方法なので、日本国内においては、取り扱っている歯科医院はまだ少ないです。

 

■インビザラインはこんな人におすすめ

 

✔️周りに矯正治療をしているのことをバレたくない

✔️痛みや違和感が少ない治療が良い

✔️食事はこれまで通り楽しみたい

✔️日常生活が大きく変わるのは不安

 

■当院のマウスピース矯正

 

当院の矯正治療ではマウスピース矯正を取り扱っております。使用しているのはこの記事で紹介したインビザラインで、認定医が治療前に丁寧にカウンセリングを行います。カウンセリングは無料なので、気になることや疑問点、不安なことは何でも質問していただけます。

 

料金は、マウスピースの材料費+技術料合わせて660,000円(税込)〜ですが、デンタルローンを使用すれば月々9,500円(税込)のお支払いで治療を受けられます。詳細は下記のリンクからご確認ください。

 

詳細はこちら▼

https://eiyukai.or.jp/mouthpiece/

 

■インビザラインで失敗しないために

 

インビザラインで治療するにあたり「失敗しないか」「理想通りに歯が整うのか」と不安な方も多いと思います。インビザラインに限った話ではありませんが、失敗の多くを占めるのが治療後の「後戻り」です。歯列矯正治療が終わった後には正しい位置に固定するための「保定期間」が必要になります。保定期間中はリテーナーを装着する必要がありますが、この保定期間が足りていなかったり、装着をサボってしまうと歯が元の位置に戻ろうとする力が働き後戻りが起こってしまいます。

 

■まとめ

 

インビザラインによるマウスピース矯正はワイヤー・ブラケットと比べると新しい矯正治療方法で不安も多いかと思いますが、確かな治療実績を持つ信頼のある方法です。これまでの歯列矯正治療に対するマイナスなイメージを取り払い、治療中の負担を軽減できるのも魅力です。

 

インビザラインが気になる方はまずはカウンセリングを受けてみましょう。みなさまのご来院を心よりお待ちしております。

 

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